2023/06/24 21:05


ナスDの大冒険 天空のヒマラヤ部族【鳥葬】

ナスDら一行はアカデミー賞ノミネート映画「キャラバン」の
舞台となったツァルカ村に潜入しました。

激流に流されそうな過酷な道を渡ると
村全体が石造りの砦のようになったツァルカ村が現れました。
標高約5000m、人口約300人、
電気も水道もない昔ながらの生活。
その不自由さの中にトランシーバーやソーラーパネル、お酒、缶ジュース、
チョコレートなど現代の生活と昔の生活が混ざり合っている。
食事は白米にヨーグルト、唐辛子をかけたもの。
乳製品と唐辛子を組み合わせた食事が多いのだそう。
ちょうど大麦の収穫が行われていて
畑仕事は女性の仕事、収穫以外は男性は手伝いません。
男性は山へ冬虫夏草を取りに行きます。

特に興味深かったのは偶然にもドルポ地方の神聖な伝統儀式「鳥葬」に
遭遇したシーンです。
鳥葬は遺体を山の上へ持って行き、ハゲワシに食べさせ天にかえすこと。

岩の上に遺体を置き、僧侶が神々に祈り葬儀を行う許しを乞う。
遺体を鳥が食べやすいように刃物で切っていく。
しばらくして20羽以上のハゲワシが飛んできて遺体をついばむ。
骨だけになると石で砕き残さず鳥に食べてもらう。
天に鳥が全部持って行くことから天葬とも言われる。

墓地に適した土地がなく、鳥葬が一般的だといいます。
屍は魂の抜け去った物体に過ぎず、遺骨や墓を残すより
魂が無事に天にたどり着くよう祈ることが大切。
ツァルカの人達にとって、鳥葬は最高の葬儀。
はるか昔から生命全てが循環しているという証明ですね。

今日の筆文字は儀です 難易度★★★
書き方のポイント 王の箇所をつめぎみに
気が向いたら書いてみてください